2016年3月11日金曜日

Spiritual Worker. 生命の誕生

生命は、いつ、どこで、いかにして誕生したのか?
この問いかけは古代から行われてきました。たどれば、人類は古くは神話において、それを行っていました。また、様々な宗教においても古くからそれは行われ、現在でも行われています。古代ギリシアにおいては、神話とは異なった哲学的な考え方もありました。アルケー、つまり万物の起源・根源はなにか、という現在の西洋の科学に通じる面ももつ考察が行われてもいました。それと同様に、哲学者によって、生物の起源に関する考察も行われていました。

アリストテレスは観察や解剖を行いましたが、彼の説は動物は親の体から産まれる以外に物質からも生じることもあるとし、その見解はその後およそ二千年間も支持されることになります。また彼は世界には生命の種が広がっており、それが物質を組織して生命体を生じさせると考えていました。つまり、四大元素とは別の、神の存在を認めていたわけです。

近代でも自然哲学者らが考察を行っています。科学者たちも同様の考察・研究を行い、生命の起源の仕組みを何とかして科学的に説明しようとする試みが多く行われてきます。現在まで、科学の領域における仮説の多くは、ダーウィンの進化論を適用することによって、おそらく最初に単純で原始的な生命が生まれ、より複雑な生命へと変化することが繰り返されたのだろうと推察されています。また、科学者の中には、宇宙空間には生命の種のようなものが広がっており、生命の誕生の場所は地球上ではなかったとする、パンスペルミア説を支持する人々もいます。

現在、地球上の生命の起源に関しては大別すると三つの考え方が存在します。
○ひとつは、宇宙意識として説明するものであり、創造主、神の行為によるものとする説です
○もうひとつは、地球上での、ダーウィンの進化論の結果と考える説です。
○もうひとつは、、地球外に起源があるとするパンスペルミア説です。

現代でも、宇宙意識説や、パンスペルミア説を発表する学者はたくさんいます。一般的には、オパーリンなどによる物質進化を想定したダーウィン仮説が受け入れられています。

しかし、地球が誕生し、生物が無生物質から発生するという仮説はもっとも支持があるものの、自然、実験の両方で、観察も再現もされていません。また理論的にも、生命の起源に関しては、決定的な解明はされていないのが現状です。生命の起源と言っても、生命とは何か、生命はどこから、どのように誕生したのか、科学では何も解明されていないのです。
宇宙意識(神)による天地創造とする説は、ひろく支持されているのです。